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ナイフを研ぐ 【趣味の時間】

趣味の時間、今回は 「ナイフを研ぐ」 です

「ナイフが好き」 という方は多いかと思いますが 僕の場合はナイフや刃物自体よりも「研ぐ」という行為が趣味なのかもしれません。。。

実際 安価なナイフを数本しか所有していません。

数年前までは、特に「研ぐ」ということにはこだわらず家の包丁も 「お手軽な研ぎ機でどうぞ!」 とおまかせでした。

2,3年ほど前に木工道具を研がなければいけない機会に遭遇したのがきっかけで色々勉強しまして あまりの切れ味の違いに驚きすっかり 「シャープな切れ味の虜」 になってしまいました。

家と工場中の刃物を研ぎまくった結果 仕事の質は上がり 家族にも喜ばれ良いこと尽くしです。

まえおきはこのくらいにして今日の本題、BBQの時の肉切りナイフを新調しましたので そちらをシャープに仕上げていきたいと思います。

 

 

今回の題材は USA製の安価なナイフです。鋼材は炭素鋼(鉄)です。

画像のように エッジ(刃先)に マイクロベベル(セカンダリーベベル)がついています。

削りも荒くエッジアングルも大きいので 箱出しではほとんど使い物になりません。

コピー用紙を切ってみても ご覧の通りギタギタです。。。

 

 

そこで 砥石を使ってこのマイクロベベルを落として滑らかにしながらエッジアングルを小さくします。

僕はセラミック砥石を使っています。(番手違いの3種類と名倉砥石2種)

ひとまず刃先だけを仕上げて様子を見ることにします。

 

 

仕上げ砥石の後に レザーストロップ(革砥)で仕上げて完成です。

エッジが輝いているのが見えますか?

コピー用紙もご覧の通り クルクルと細くシャープに切れています。

切れ味はカミソリレベルです!!

 

 

それでは実際のBBQでお試しですw

切れ味が良いと 切断面の輝きが違います。

組織が潰れないので食材の味も変わるとか・・・

 

切れ味には満足しましたが もう少し上まで綺麗にしたくて後日ざっと研ぎ直して 外で写真を撮ってみました。

鏡面とまではいかないかもしれませんが エッジに景色が映り込んでいい感じです!

以上 趣味の時間 #02 「ナイフを研ぐ」 でした。

いきなりちょっとマニアックだったかもしれませんが 身近に必ずある刃物ちょっと研いでみるだけで 使うことが楽しくなるかもしれませんよ。

それではまた次回をお楽しみに!