「猫展」で出会った江戸後期から明治にかけて描かれた興味深い猫たち
またまた久々の Retro Inspired ですが、前回の #003に続いて、今回はこれまでとちょっと違った感じでご紹介したいと思います。
今年の5月に静岡にやってきた「いつだって猫展」。
今頃?っという声が聞こえてきそうですが、優しい心でお付き合いくださいw
猫好きファミリーとしては見逃すわけにはいかず、月いち休みを利用して家族で行ってきました。
ポスターからしていい感じだと思いませんか?
江戸後期から明治にかけて「猫ブーム」が巻き起こったらしいのですが、その時に描かれた浮世絵を中心に、招き猫やおもちゃ絵、版本などが展示してあります。
エントランスも猫だらけで興奮します!
会場内は撮影ができませんので、ここからは購入した本の一部をチラッとだけ。
猫の顔が役者の似顔絵になっている役者絵の一種。
もの凄く細かいタッチで表情の迫力が凄いです。
「なまづ」
猫と鯰が組み合わさってできた人文字ならぬ猫文字。
アイデアも描写も大好きで、見てるだけで楽しくなります。
1847年のものがこの状態で残されていることも凄いですが、この表情、この構図、細部まで丁寧に仕上げられていて「作品」としてのオーラがハンパないです。
「目が鈴」w
大鯰にかぶりつく猫たち。
この時代だからなのか、鯰の登場率が高い感じがしました。
展示物が多くて、それをゆっくりと見たのでかなり時間がかかってしまい家族全員ヘトヘトでした。。。
上の写真は本からですが、実物のオーラには終始圧倒されっぱなしでした。展示物そのものはもちろんなのですが、展示の仕方や照明、ゆっくり見れるような工夫や配慮などを実際に見て感じることができるのも自分にとっては大きな収穫です。
最期まで飽きることなく楽しく見ることができて、デザインや発想力の勉強になった気がします。
「漢字」もいちいち格好いいんですよね~。
「丁寧に、丁寧に、好きなことに没頭して表現する」
この姿勢の大切さをあらためて感じることができて、とても貴重な機会でした。
猫好きの方、浮世絵に詳しい方、いつかいろいろ聞かせて下さい!!