現在製作中のアイアンドアを現場で仮合わせしてきました
既存のドア枠を利用して新規に鉄ドアを製作しています。
アイアンフレームにウッドを組み合わせたデザインで、完成が楽しみな仕様です!
現場の採寸はとにかく細かく正確に行います
既存枠を使用する場合には、ドアのサイズや鍵(カギ)の位置などを正確に合わせると同時に、枠の状態(強度や劣化の状態)を考慮して設計する必要があります。
まずは現場の採寸をしっかり行います。
全体を疑って「全てを入念に!」とにかく細かく測定します。
例えばドア枠の幅寸法(内寸)であれば、一番上と下以外にも中程を2カ所くらい測っておきます。
設計上は長方形といえば4本の直線を90度に組み合わせたものですが、現場は違います。
木は反ったりねじれたりしますし、コンクリートやウッドの床は図面のように綺麗な平面ではありません。
もちろん傾斜がついていたりして必ずしも水平とも限りません。
レーザー墨出し器やレベルを駆使して水平や垂直の測定、全体の歪みのチェックもしっかり行っておきます。
直線が直線では無く、直角や水平というものが素直にあてはまらないのが現場ですから、職人さん達の感覚が生かされるわけですね。
採寸したデーターをCADで正確に図面にします
続いて、採寸したデータをもとにCADを使って図面にします。
ここではできるだけ現場の状態を忠実に再現する事を目的にします。
こうすることで各部の歪みなどの現場の状況が全て把握できようになります。
実寸ベースで作図しますので、万一の採寸ミスなどもハッキリと把握できます。
新設するドアの主要部分のサイズを決定してデザインをカタチにするための設計に入ります
現場の状況が明確になったら、各部のクリアランスや歪みの補正なを経験値から決定して新設ドアの設計に入ります。
ラフデザインの段階でも、ある程度現場寸法を意識して進行していますが、主要部分のサイズが決定した時点でバランスが崩れたりしていないか再度チェックしておきます。
構造や強度を検討する過程でデザインの変更が必要になってきた場合には、その時点で新たな提案とともにお客さまにご相談させていただきます。
理想のデザインをかたちにして、各部をしっかり機能させつつ耐久性を確保するためにはここまでの工程がとても重要な部分だと思います。
鉄フレームを仮組した段階で現場に持込み仮合わせをしました
一般的な木製の建具は、職人さんが現場で削ったりして調整して納めますが、鉄製のドアの場合は現場でできる調整に制限があります。
設計段階でこのような調整範囲をできるだけ考慮しますが、今回はちょっと寸法的に追い込みたい部分があったので、アイアンフレームの仮組みの段階(修正可能な段階)で一度現場に持ち込みました。
各部のクリアランスと納まり具合、鍵(ロック)の位置や動作の具合を入念にチェックします。
細かい修正箇所を洗い出して本製作に進みます。
今回は 現場の採寸とデザインをカタチにするための設計 にフォーカスしてみました。
ドア本体の詳細につきましては「ガレージ用のアイアンドア(鉄ドア)」をご覧ください。
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