
金沢の眼鏡店「Mary Lou eye’s」様より、アイアンフェイスミラーのカスタムオーダーをいただきました。
「鏡」を日常的に扱う眼鏡店という本職の方からのごご相談で、GANZのプロダクトのひとつである Face Mirror [ FM01SW ] をベースに、サイズ変更などを加えた特別仕様で制作しました。
今回は、操作感を大きく左右する旋盤加工からベースのロゴペイントに至るまで、その制作工程の一部をご紹介します。
眼鏡店からのオーダーと特別仕様の概要
眼鏡店の店内で「お客様の眼鏡のご試着用」に使用されるとのことで、長年の経験から割り出された理想のミラーサイズをご指定いただきました。
基本的な構造はベースモデルの「FM01SW」を踏襲しつつ、ミラーサイズは標準仕様よりも一回り小さく変更。それに伴い、フレーム全体のスケールやパーツ間のバランスを改めて再設計しました。
さらに、ベース(台座)部分には支給いただいた店舗ロゴをもとに、ベース形状に合わせたアレンジを施した上で、ペイントでレタリングしました。具体的な制作工程については、次章よりご紹介します。

滑らかな可動を追求 | 操作感を左右する旋盤加工と各部の精度
GANZのフェイスミラー[FM01SW]は、ミラー部分が360度滑らかに回転し、鋳物のノブによってガッチリとロックできる構造です。
このスイング構造を安心してスムーズに使用する上で、可動部の加工精度はもちろん、全体の重量感、各部の重量バランス、もとても重要な要素です。
極厚の鉄板のベース(台座)により、ズッシリとした安定感を実現します。
まずは外周を旋盤で仕上げ、大きめの面取りでデザイン的なバランスを整えます。
次に仕上げた外周を基準として、中央に取り付ける「センターボス」用の穴を加工します。



続いてセンターボスを、鉄の丸棒から削り出していきます。
円形の台座からミラーを支えるフラットバーのアームまで、自然に繋がるようにデザインしています。
センターボスの外周には、工業的な装飾となる「溝加工」を追加しています。
中央にフラットバーのアームを固定するネジ穴を加工してセンターボスの加工は完成です。

続いて、フラットバーのアームとミラーフレームを接続するパーツを旋盤で削りだしていきます。
ミラーがスムーズに回転し、ガッチリとロックするための重要な部品で、綿密な設計と高精度な加工が求められる部分です。
センターボスと同様に「溝加工」の装飾を加えて全体の統一感と調和を図ります。

フェイスミラーのように「可動部分」があるアイテムは特になのですが、何度も何度も組んではバラしての「仮組み」を繰り返しながら制作を進めます。
今回は割愛しますが、鉄部分の作業と並行してミラーの処理や木工も同時進行で進めています。
鉄の加工が完成し仮組み後の最終チェックをしたら、全体のバランスを整えながら塗装前の仕上げを行います。
最終仕上げの塗装の前に、いよいよ「ロゴ入れ工程」に進みます。



黒皮鉄のテクスチャと調和するペイントロゴ
ベース(台座)部分には、支給いただいたロゴマークをベースの形状に合わせてアレンジし、スプレーガンによるペイントでレタリングを施しています。
使用するカラーは調色したオフホワイト。塗装後に軽くエイジング加工を加えることで、黒皮鉄特有の積層痕や表面の荒いテクスチャと自然に調和する様に仕上げています。
可動部が多く構造も複雑なため、最終仕上げにはマットクリアペイントを採用しています。黒皮鉄ならではの素材感を損なうことなく、最小限のお手入れでゆっくりとした自然な経年変化を楽しむことが可能です。
また、今回は細部の仕様更新として、ミラーと鉄製フレームの納まりを美しく見せる「極小モールディング」を新たに採用。ベース底面には設置面を保護するフェルトクッションを採用し、実用面にも配慮しています。
フェスミラーの詳細やお問い合わせ、カスタムオーダーに関する詳細は下記よりご連絡ください。素敵な店内で撮影させていただいた「実際の使用イメージ」も是非ご覧ください。
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