Blog | 鉄魅録 – GANZ METAL FAB

「経営の神」から学んだこと

経営の神様「稲盛 和夫」さん

稲盛 和夫さんが8月24日、天に召されました。
京セラ、KDDIの創業、JALの再建はとくに有名ですが、僕はとにかく「熱いエネルギー」「考え方」「経営力」に魅了され本当に多くのことを教えていただきました。

亡くなられた事を知って悲しむよりも、過去を振り返りながら僕がこれまでに「稲盛さんから受けたおおくの影響」について、すこし書いてみようと思いました。

会計がわからなければ真の経営者になれない

そもそも「経営」という言葉すらまともに意識したことがないような僕に「大きな転機」が訪れたのは、2011年3月11日の東日本大震災でした。
状況がうまく理解できず、仕事が手につかない日々を過ごしたことを、今でも鮮明に覚えています。
自分の無力さを痛感しつつ、家族のこと、人生のこと、仕事のこと、将来のことなど、多くのことについて深く考えさせられました。

「ものづくり」を事業として、自分らしく真剣にうちこみ、それを長く継続していくためには「経営力」が必要なんじゃないかと、膨大な量の「本」を読みあさるなかで、稲盛さんの著書に出会いました。

2003年の開業から少しばかりは「会計」を学び、小さな個人事業を運営するのに必要な最低限の基本的なことは理解しているつもりでしたが、「経営に必要な会計」からはほど遠く、あらためて基礎から学びはじめました。

土俵の真ん中で相撲をとる

僕のような小さな個人事業者が、稲盛さんのような「大企業」の経営者から学ぶことに疑問を感じる方もおられるかもしれません。
テクノロジーが進化して、もの凄いスピードで発展していく時代に本当に通用するのか?といった疑問をお持ちの方もおられると思います。

僕自身は、ノウハウではない「経営の本質」や「原理原則」「それに基づく考え方」を、実際の経験や数字とともに教えてくださる内容に腹落ちし、自分なりに咀嚼しながらGANZの実務に落とし込んでいます。小さな改善を繰り返して、自分の事業における「経営のかたち」ができてきて、少しずつそれを実感できるようになってきました。

「土俵の真ん中で相撲をとる」こと。
社会や環境の変化、災害をはじめとした様々なリスクに対応するために、僕は自分にとっての「土俵の定義」から考えました。
リスクと対策を書き出して、できることからひとつひとつ実行しています。

愚直に、真面目に、地道に、誠実に・・・

すすむ道が決まっても、果てしない道のりに躊躇したり、近道を探してみたり、足下に注意がたりなかったりと、なかなか思うようにはいきません。
ちょっとした問題解決でも、予想以上に時間がかかってしまうこともしばしばです。そんなときは、タスクを分割してじっくりと計画的に進める意識をして、自分の気持ちの弱さと戦いながら焦らず取り組むようにしています。

学びはじめても知識や経験がすぐに身につくわけもなく、目標を定めて本格的に経営改善をはじめられたのは2017年ごろからだったように記憶しています。準備に6年もかかっていたようです。。。

2020年、GFSをオープンしてまもなくパンデミックにより世界中が大混乱に陥りました。またも先行きの見えない予想外の出来事です。
経営改善の途中におこった出来事で、かたちとして見えるほどの準備が整っているはずもありませんでした。

しかし、「安定した思考」「問題の把握」「タスクの整理」「優先順位の決定と確実な実行」「心の落ち着き」といったおおくの部分で、明らかに以前とのちがいを実感することができました。お客様にも支えていただき、今のところ大きな影響もなく、3年になろうとするその間も新しい挑戦を続けながら、以前から継続して経営改善を遂行し、事業の成長を継続できているとに自分たち自身が驚いています。

高い目標と誰にも負けない努力

「経営に正解はない」とよく言われるように、僕自身もなにがどうなって今の現状にたどり着いたのかという、明確ななにかがあるわけではありません。今後もこの状態を継続していけるのかもハッキリとした自信があるわけでもありません。

いくつか可能性がある項目をあげるとするなら、

  • 会計知識が向上し、身の丈に合った数値目標を設定することができた。
  • 目標達成に必要な問題の切り分けができるようになった。
  • 失敗を恐れず執念深く問題を解決することをひたすら繰り返した。
  • 現在志向と未来志向のバランスを意識するようになった。
  • 数値化や問題の可視化など、明確に目に見えるかたちで評価できるようになってきた。

このあたりが影響しているのかな~と感じています。

特定の業種の方であったり、様々な要因が重なってしまって、大変なご苦労をされている事業者さんの話をよく耳にします。事業者さんだけではなく、企業にお勤めの方々の中にも、様々な不安を抱えて毎日悩まれている方もいらっしゃると思います。
そのような方々に僕がアドバイスできるような立場でないことは十分に理解していますし、そのような方々がこのブログを見ることもないかと思います。

そのうえでひとつだけ。。。ぜひ勇気をもって、少しの時間、5分でも10分だけでも確保していただいて、できれば落ち着いた静かな場所で「経営の神様・稲盛 和夫さんの本」を読んでみませんか?

事業経営だけに限らず「人生」のヒントが詰まったすばらしい著書ばかりです。数日前から僕もまた読み返して、新たな学びをいただいています。稲盛さん、これからも愚直に精進してまいります。