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メタル・シューホーン完成【ブラス・アルミ】

メタルシューホーン

企画開始から時間がかかってしまいましたが、オリジナルのシューホーン(靴ベラ)をやっと完成することができました。

GFS ONLINE STORE での販売もスタートしておりますので、アイテムの詳細は下記のリンクからご覧ください。

Metal Shoe Horn – Aluminum
Metal Shoe Horn – Brass

こちらのブログでは、ヴィンテージマシンを駆使した彫刻や、プレス加工など「制作の裏側」をご紹介させていただこうと思います。

アルミとブラス・真鍮【素材について】

素材は、ブラス(真鍮)とアルミの2種類で、どちらもハードな使用に耐えられるように、しっかりと厚みのある素材を丁寧に加工することで高級感のある仕上がりになっています。

適度な重量感を感じることができる「ブラス製」は、総重量:48gで、真鍮特有の経年変化によって黒味が増して深みのある表情に変化していきます。

軽量で携帯性に優れる「アルミ製」は、総重量:21gで、真鍮製のフラットリングをエッチングによってブラックアウトしたパーツを組み合わせています。使用とともに素地の真鍮が表れて「茶芯」のような独特な雰囲気をお楽しみいただけます。

ヴィンテージマシンを駆使した「彫刻」

一般的な量産品に用いられる「プレスによる刻印」ではなく、ヴィンテージマシンを操り1点1点ていねいにロゴを刻み込む「彫刻」によって、ロゴ加工を行っています。

これにより、大量生産では表現できない「絶妙なニュアンス」を表現しています。

人の手が機械を操り、緊張感の中から生み出される「味わい深い表情」と、職人の情熱を感じていただけたら幸いです。

キーチェーンとしても使用できるように「真鍮製のフラットリング」をセットしていますが、こちらも彫刻によってGANZロゴを入れています。

フラットリング専用のジグを制作して、こちらも1点1点ていねいに加工しています。

オリジナル金型によるプレス加工

シューホーンとしての機能を発揮するうえで重要な2つの要素である、「安心して使用できる強度」「足とシューズにフィットするアール」を実現するために、オリジナルの金型を製作してプレス加工を行っています。

厚みのある素材を使用しても、プレス形状によって「弱い部分」ができてしまうと、安心できる強度にはなりません。量産品やノベルティとして配布されたヴィンテージアイテムの多くは、薄い素材を「1工程のプレス」によってつくられているものがほとんどです。

GANZ製のシューホーンが求める「理想の形状」は、1工程のプレスではほぼ不可能なため、2工程のプレス加工を複合して「デザイン性」と「負荷の分散」を狙っています。

タンブラーとテクスチャ【表面処理】

タンブラー処理(バレル研磨)を施すことで、素材の表面に高級感あるテクスチャーを加えています。

経年による、摩擦によって徐々に適度な光沢感が加わって、表情に深みが増す表面処理です。

フラットリングとブラスパーツ

キーチェーンとして使用した場合の、イメージ画像です。デニムやライダースなどのレザージャケットとの相性も抜群です。

シューホーン本体以外のパーツは、すべて真鍮製をセレクトし、フラットリングにも彫刻が施してあります。

アルミ製のシューホーンのパーツは、本体のアルミにあわせてエッチングによりブラックアウトしています。使用とともに徐々に真鍮の素地が現れて味わい深い表情に変化していきます。

ブラス製のシューホーンのパーツは、本体同様に「タンブラー処理」を施し、全体の経年変化がバランスよく進行するように配慮しています。

ご購入は GFS ONLINE STORE

GFS ONLINE STORE にアップしていますので、ご購入や商品詳細のご確認は下記のリンクからお願いいたします。

>> Metal Shoe Horn – Aluminum

>> Metal Shoe Horn – Brass