4爪単動インデペンデントチャックを旋盤にセットしてパーツを加工しています
何度もこのブログに登場してくる「旋盤」ですが、今となっては GANZのものづくりには欠かせない工作機 になっています。
今日は久々にちょっとマニアックなので、興味が無い方はスミマセン。。。
基本的には、丸いパイプや棒状の材料を回転させながら、外周や内径を削っていく機械ですが、こんな風に四角い材料の加工もできてしまうんです。
一般的には3爪のスクロールチャックが主流だと思うのですが、2、3年前から「修行」を兼ねて4爪単動インデペンデントチャックをメインで使うようにしています。
というのも、3爪のスクロールチャックは、1カ所を締めると3つの爪が連動して材料を固定できるので、手軽で便利なんです。
ただ、芯出しがちょっと甘くなるので加工内容に制約は出てきます。
これに対して、4爪単動インデペンデントチャックは、4つの爪がそれぞれ別々に動くので「芯出し」の精度はもちろん、クランプ力のコントロールも自由自在にできてしまいます。
今回のような四角い材料に丸い長穴を加工したりすることも可能になります。
ただし、、、毎回材料を固定する度に「芯出し」しなければ加工できないので、慣れないと時間もかかるし面倒なんです。
この「芯出し作業」を鼻歌交じりにスピーディーに正確にできるようになりたくて、急ぎの量産以外は4爪単動インデペンデントチャックをメインで使って修行をしているというわけです。
流石に2、3年経つと、3爪のスクロールチャックの出番がほとんど無くなる程にスピードも上がり、応用範囲も広くなりました。継続は力なりですね!
ちょっとマニアックな加工ネタでしたが、ドアハンドルや各部の装飾、回転したりする可動部分にも「旋盤」で加工した部品がたくさん使われていますので、ちょっと注意して見てみてもらえたら嬉しいです。