
テーブル什器の制作にあたり、木部の着色・調色と塗装について、あらためて探求してみました。
様々なテストを繰り返し、GANZとしての「ひとつの解」に辿り着くことができましたので、実際に塗装したテーブルやレジカウンターの画像を使ってご紹介します。

木目を活かした木部の着色・調色
木部の仕上げ方法には、オイルやワックスフィニッシュ、塗装など様々な方法があります。今回はその中から「塗装」にフォーカスして、木目を活かしながら色を付ける方法をあらためて調べるところから始めました。
樹種による特徴や塗料の種類、木部用の塗料について、これまでの経験に加えてさらに調査。たまたま見つけた塗料屋さんにも足を運び、詳しく教えていただきました。
そこで、アンティーク家具やビンテージギターなどにも使われている着色方法を選択。GANZで標準的に取り扱っているラッカーと2液ウレタンの両方に対応できるよう、必要な材料を揃えました。
実際に原色を仕入れ、自分で調色しながらテストを繰り返します。金属とは勝手の違う塗装工程や発色に戸惑う部分もありましたが、試行錯誤を重ねる中で、GANZなりの「ひとつの解」に辿り着くことができました。
最終的には、本番と同じ条件でテストピースを塗装し、一定期間乾燥させたうえで使用テストと検証を行いました。色だけを見るのではなく、実際の使用を想定した仕上がりまで確認してから、本番の制作へ進めています。

黒皮鉄とのバランスを考えた天板の色と塗装
今回ご紹介するのは、黒皮鉄のモールディングを組み合わせたテーブルの天板と、レジカウンター、カウンターに設置したガラスケース内部の木部です。
テーブルの天板は、使用時の耐久性と扱いやすさを考慮して、2液ウレタンで仕上げることにしました。
カラーは、黒皮鉄とのバランスを考えて、濃色・ダーク系を中心にテスト。最終的にレッドチーク系とダークウォルナット系の2色まで絞り込み、今回はレッドチークを採用しました。
木部は、樹種によって塗料の吸い込み方や発色が異なります。また、同じ色でも光の反射によって見え方が変わるため、実際の材料を使って塗装条件を調整していきました。
最終的には、ツヤを少し抑えて質感を調整することで、黒皮鉄とのバランスも良い、理想に近い仕上がりになりました。
オーダー制作では、用途や目的、目指すイメージに合わせて、素材や仕上げ方法を含めたプランを決めていきます。今回の検証によって、木部の着色・調色と塗装について新たな選択肢をひとつ増やすことができました。
オーダー制作で木部の色や仕上げを検討する際の参考になればと思います。
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