Checkout Counter Type1



納品から随分と時間がたってしまいましたが、WOOD & STEEL のレジカウンターを製作させていただきましたのでご紹介いたします。











 
















今回はデザインから製作の全てを僕に任せていただけて製作時間もいただけるということで
 
「シンプルかつ今までに見たことがないデザインを模索する」
 
という課題を自分に与えてチャレンジしてみました。
 
 
 
 

 







 
 






 

 



上部にショーケースを配し、土台となるベース部分には内側にアジャスターを隠して仕込むことで確実なレベル出しと 床への完全な固定を可能にしています。








 








 







 


幅や厚さの違う鉄材を組み合わせて奥行き感や重厚感を出してみました。





 








 


例えば、木の天板と鉄の脚を組み合わせたテーブルの場合には、天板の木工と脚の鉄工をそれぞれのプロが担当して分業することができます。

天板を塗装する場合も同様に分業しやすく「天板製作→塗装→鉄脚組み付け」とシンプルな工程で完成させることが可能です。
 

しかし今回のカウンターの場合には、このような分業がほぼ不可能ではないかと思います。
 
理由はいくつかあるのですが
・ 図面だけではまとめきれない鉄部と木部の(寸法的な)擦り合わせが必要なこと(製作精度を上げるため)

・組み立て前に塗装しなければならない場所がいくつかあり塗装工程と組み立て工程が複雑になることこの2つが大きな要因となります。(細かい部分は沢山あります)
 
つまり生産効率が極めて悪いということです。
 
今回僕は生産効率のことは全く考えていません。

モノ創りを仕事にする人間としては失格なのかもしれませんが先の課題を克服して自分が求めるイメージとクオリティ(もちろんお客様のそれ以上です)を形にすることだけに専念しました。













 







 









ショーケースには両側にLEDのスポットライトを取り付けてあります。

ショーケースのように密閉状態に近いところにはLEDのメリットが特に大きいと思います。

 ・放熱が極めて少ない
 ・紫外線がほとんど出ないため商品に優しい
 ・省エネかつ設備がコンパクト
 
以前に比べて電球色の発色もかなり良くなっていると思います。




 









ショーケースの床面はレザーやアクセサリーとの相性を考えて板目の無垢材を独自の工程で着色しました。

照明が弱い部分は限りなく黒に近く 照明が当たるとブラウンに発色します。
カウンターボディよりもかなり濃い色にしています。

 
塗装を外注する場合には このような色味のバランスを指示するのは非常に難しい部分になります。

完成を常にイメージしてバランスを見ながら調色→テストを繰り返し塗り重ねの工程数も場所によって変化をつけたりすることで絶妙なニュアンスを表現するからです。

 
今回の様なケースの場合には 塗装を自分で担当できるメリットが非常に大きい事をあらためて感じました。





 
 












 


ガラスや天板の納め方も悩まされた部分です。

細かい部分も気を抜かずキッチリ仕上げることで全体が引き締まりまとまってくる感じがします。






 







 






 


ショーケースの扉は鉄板でスリムに仕上げてあります。

レジカウンターの収納は多い分には何かと用途がありますし高さが低かったり幅が狭い部分も意外に出番があるものです。
 
もちろん裏側の見えない部分、棚板の裏側までキッチリ塗装しています。
 

塗装について詳しく書いていくとさらに長くなってしまいますのでまた別の機会にいたします。

アンティークの家具などでも使用されている塗装方法なのですが、こちらも行程がすごく多くて非効率な塗装です。
でも好きなんですよねこの雰囲気。
 
 
お客様にも大変喜んでいただけたので良かったです。一安心。。。
僕の課題の方も自分としては克服できたと思っています。
 
ただ次のイメージやさらなる課題も見えてきていますので
まだまだであることは言うまでもございませんが。。。
 
 
 
今回この様な貴重な機会を与えてくださったK様に本当に感謝しております。
みなさまも機会がありましたら福山のKEELさんで現物をご覧になってみてください。