
真鍮の丸棒を旋盤で削り出して制作した、アクセサリーケース用のブラスノブをご紹介します。
外形の加工からローレット、ネジ加工、最終仕上げのエイジングまでの制作工程と、今回のデザインにつながった過去の装飾パーツの制作例をまとめました。





旋盤で真鍮の丸棒から削り出して制作したブラスノブ
アクセサリーケースのサイズや細部のデザインに合わせてノブの形状を決め、真鍮の丸棒を旋盤にセットして外形の加工からスタートします。
外形を削り出した後、ノブの滑り止めを兼ねた装飾として「ローレット加工」を加えます。ローレット加工は、金属の表面にギザギザの模様を付ける加工で、工具などの滑り止めとして用いられるのが一般的です。今回は実用性よりも、装飾としての目的を重視しています。
その後、くびれの部分を仕上げて切断し、底面を加工して取り付け用のネジを切ります。これでブラスノブの形状が完成です。
真鍮は、時間を掛けて自然にくすんでいく経年変化も魅力のひとつです。今回は黒皮鉄のアクセサリーケースに合わせて、軽くエイジングを施して最終仕上げとしました。
エイジングの有無に関係なく、真鍮と黒皮鉄という異なる素材がそれぞれ変化していくことで、時間とともに独特の雰囲気を楽しむことができます。


ブラスノブを応用した装飾の制作例
今回制作したブラスノブのデザインは、以前制作した装飾パーツをベースにしています。ここでは、その元となった2つの制作例をご紹介します。
ひとつ目は、アンティークカップを使用したオリジナルのスタンド灰皿のトップに制作したブラスの装飾です。今回と同じくブラス製で、制作時に軽くエイジングを施しています。
制作から5年ほど経過しており、初期のエイジングに真鍮本来の経年変化が加わることで、表情にも少しずつ深みが増しています。
もうひとつは、サークルハンガーラックのトップに制作した鉄製の装飾です。今回のブラスノブよりも大きなサイズで、画像は削り出した直後の状態です。
最終的には黒皮鉄のハンガーラックに合わせて仕上げた後、ラック本体に溶接して完成させています。
GANZでは、旋盤などの工作機械を駆使して様々な素材からオリジナルパーツを制作し、これらを組み合わせながら、家具や什器を制作しています。
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※ #1を少しアレンジした制作例です。